スカルプチャーベンチ
第14回国際建築展では、メインスポンサーのLavazzaの後援を受けたチーノ・ズッキ氏がイタリア館で「Innesti/Grafting」(接合を意味する)の監督を務めました。そして、この展示の有終の美を飾ったのは、今回で2度目となるコンテンポラリーな「融合」でした。建築家のズッキ氏、そして、De Castelli(ベネト州)のクリエイティブなコラボレーションが再び実現し、ズッキ氏が設計した曲線と高低差を特徴とするベンチをDe CastelliがDeLabré対候性鋼板を用いて製作しました。まるで緑が豊かなジャルディーノ・デッレ・ヴェルジニ庭園で、金属の蛇が身体を伸ばしているかのようです。このスカルプチャーベンチはイタリア館の訪問後に美しい庭園に佇み、休息を取る場所であり、また、一貫性のある一連のスペースの集大成とも言える扉の「ArchiFunnel」を補う存在でもあります。ArchiFunnelは名高いアルセナーレの雰囲気の異なる屋内と屋外のスペースを結ぶプロジェクトです。このスカルプチャーベンチはDeLabré仕上げを施した対候性鋼板で作られ、長さは120メートルを超えます。5ミリの金属版を組み合わせた約3メートルのモジュールで構成され、厚さの異なる20本のパイプで支えられています。また高さは低い場所では15センチ、そして、高い場所では3メートル70センチに達し、3メートル以上の高低差があります。
建築家 Cino Zucchi
場所 第14回ヴェネツィア国際建築展
年 2014
写真提供 Federico Barin